さっぽろわくわく商店街応援隊事業– さっぽろわくわく応援隊 –

さっぽろわくわく商店街

1.さっぽろわくわく商店街「応援隊」って何?

「応援隊って、いきなりズカズカ入ってきて、何かを変えさせようとするんじゃないか?」

実際に、最初はそう思われる方もいます。

でも違うんです。

応援隊はあくまで呼ばれた時に動く、相談できるパートナーなんです。

(札幌市商連)の事業「応援隊」これは令和5年度より開始で、札幌市内の商店街振興組合および振興会など60以上の団体を対象に様々な業界の専門家を派遣して、商店街の課題解決を行う地域活性化ミッションです。

2.「応援隊」ってどういう組合に活用できるの?

商店街のお困りごとを解決するための地域活性化ミッション

応援隊は、“やりたいことはあるけれど、どう始めていいか分からない”商店街に
特におすすめです。大きな予算や人手がなくても、ちょっとした相談から、広報・DX・イベント企画・事務改善などを一緒に考えることができます。(応援隊によっては複数の役務を同時にできる人もいます )

現状、街づくり会社が運営している商店街やコンサルタントがしっかり入っている商店街は少なく、ほとんどが理事長はじめ事務職の方々も本業のご商売をされながらその傍らで商店街組合の運営を行っています。

「商店街」といっても、いわゆるアーケードになっていて明確に商店街だとわかる「街区」もあれば、広い一体のエリアを指して「商店街」としている組合も存在します。札幌市内だけでも20以上の「商店街振興組合」(※法人化している組織)があります。

こういった組合の方に最適!こんな問題抱えていませんか?
組合員の高齢化が進んでいる商店街情報整理、事務代行、後継者支援、LINE導入など
若手が出てきたが動きがバラバラ企画のとりまとめ、申請書づくり、SNS発信サポート
事務局が不在・名ばかり外部伴走者として運営の下支え(遠隔も可)
活性化イベントをしたいが経験がない企画立案、集客導線づくり、当日の実行アドバイス
市の補助金を使いたいが申請が不安書類の準備や計画づくりのフォロー

普段のお仕事をされている合間に組合の活動をするというのも時間的にもなかなか大変なことだと思います。他の商店街の成功事例なども共有できますので、応援隊を理事長・会長の相談相手にしていただくだけでもかなりアイデアがひらめいてくることもあります!(弊社はかなりご相談をいただきます!)

3.「応援隊」って実際どういうことをするの?

様々な応援隊がこれまで以下の応援実績を行っております。(★は弊社担当業務、それ以外は応援隊全体の実施例です。)

令和6年度応援隊実績

商店街名内容特徴・効果
藻南商店街振興組合補助金申請支援業務大型補助金採択、LINE導入による事務効率化
札幌南区商店街連合会(真駒内)補助金申請支援業務秋祭り開催への補助金申請業務・祭り委員会事務局支援
山の手商工振興会タウン誌の作成地元住民への認知向上
札苗商店街振興組合子供向けデジタルスタンプラリー親子が商店街へ足を運ぶ機会促進
前田中央商店街振興組合経理管理方法の見直し、補助金申請支援事務効率化+イベント開催準備
西岡商工振興会地ビールプロジェクトのアドバイス地域資源の活用・商品開発
月寒中央商店街振興組合広報誌作成支援店舗紹介と情報発信強化
栄町中央商店街振興組合ホームページの開設初期費用を抑えてWeb発信
南平岸商店街振興組合DX講座の開催「DXって何?」から始めるきっかけ講習会

令和5年度応援隊実績

商店街名内容特徴・効果
月寒中央商店街振興組合広報誌作成おしゃれデザインで若年層にも届く紙面に
栄町中央商店街振興組合子育てママ向けイベントの企画運営新たな客層へのアプローチ
藻南商店街振興組合組合業務のDX化Google Drive とLINEで業務の標準化と効率化
清田地区商工振興会公式LINE作成会員間の連絡手段統一、次年度はクーポンも視野に
札幌市場外市場商店街駐車場管理システムの相談管理の簡素化と負担軽減
二番街商店街振興組合ホームページの更新相談運用継続のためのサポート

この中で特に目立つのが
「DX」「パンフレット等のデザイン」「補助金申請」「ホームページ」
ではありますが、決して目に見えるわかりやすいものを依頼するのが
応援隊ということではありません。

ほんの一例ですが、以下のような業務を「あれとこれと・・・」というように複数依頼することもできます。一人の応援隊にすべて任せても良いですし、何人かの応援隊を同時に役割ごとに依頼してもOK!

(参考例)応援隊に依頼するなら!こんなことも考えられます!★は弊社が可能な業務です。

🔹【情報発信・広報】
商店街のSNS(Instagram, X,YouTube等)の開設・運用補助★
SNSの投稿企画・画像作成サポート★
LINE公式アカウントの立ち上げ・配信設計★
商店街ホームページのリニューアルや運用相談(無料ホームページお使いの方は特に!)★
Googleマップでの店舗情報最適化(MEO対策)★
チラシ・ポスターのデザイン作成補助★
商店街紹介パンフレットの企画・編集★
🔹【イベント企画・運営】
地域イベントの立案・事務局支援(スタンプラリー、マルシェ、ナイトイベント等)★
年間イベントスケジュールの見直し・新企画提案★
キッチンカーや移動販売の活用提案子育て世代・若年層向けの催事設計(ワークショップ等)
高齢者向け健康イベントの共催支援学校や地域団体との連携プロジェクト立案地元商店街での商品開発支援
🔹【DX・デジタル支援】
DXの初歩解説(講座・ハンズオン)★
ExcelやGoogle Workspaceでの顧客管理・名簿管理のフォーマット整備★
補助金申請の電子申請支援(jGrantsなど)★
クラウドサービス導入支援(Googleドライブ等)★
キャッシュレス決済導入・スマートレジの比較・選定支援★
商店街会計のクラウド化相談(freee、マネーフォワード等)★
商店街専用のグループチャット環境(Slack,Chatwork等)の整備★
Chat GPTなどのAIの使い方講習会★
🔹【事務支援・業務改善】
商店街の書類整理、継続ファイル化のサポート★
会員情報名簿の整理と更新フォーマットの作成★
総会資料作成支援★
会議運営の効率化(Zoom導入、議事進行のアドバイス)★
商店街の“暗黙知”の見える化(手順書づくり)★
新規加入店舗への説明資料整備★通年事務業務の分担マニュアル整備★
🔹【資金・補助金まわり】
補助金の種類案内と向いている補助金の選定支援★
申請書作成の事前相談・添削★
実績報告書の作成支援★
イベント収支のフォーマット提供★
中長期計画の数値見える化支援★
金融機関との打合せ同席(場合によって)★
🔹【組織・運営支援】
若手理事の発掘・巻き込み策の提案★
後継者育成プログラムの企画提案★
組合員の意見を集めるためのアンケート設計★
商店街のビジョンづくり支援★
脱・属人化に向けた組織改革★
商店街と札幌市間の連絡係★
会議のモデレーション(意見の交通整理)★

札幌市はデジタル化に注力しています

札幌市は2024年3月グーグル・クラウド・ジャパン合同会社と、デジタル改革における戦略的提携に合意しました。札幌市自体がクラウドを推進していきましょうという方向性を示したということは、市と密接に関連する市内の商店街はゆくゆくは同様なDXを必要とする場面が出て参ります。

身近なことからDX

デジタイゼーション

主に「紙からデジタルへ」といったようにモノの形を変えることで業務の負担軽減やコストを抑えるデジタル化のことを「Digitization」といいます。DXの入り口はこのようなわかりやすいところから始めると効果がはっきりします。

・紙のポスターからデジタルサイネージへ
・現金決済から電子決済へ
・対面セミナーからオンラインセミナーへ
・回覧板からLINEグループへ

デジタライゼーション

今までの業務そのものの「仕組み」をデジタルを通して変えることで、新たな売り上げや顧客などを生み出すことを「Digitalization」といいます。ある程度デジタイゼーションが進んでからでも良いですし、いきなりここからDXにチャレンジしてみるもの良いかもしれません。

4.「応援隊」ってお金がかかるの?

札幌市の事業で札幌市商店街組合連合会が受託している業務のため応援隊の派遣費用は札幌市の予算で賄われます。そのため、依頼をした商店街組合・商工会での応援隊人件費と交通費負担は実質0円!

ご依頼からの流れ

STEP
対象の確認をしましょう!

ご相談対象の方は札幌市内の「商店街」組織の理事長または事務長など、商店街の運営に直接かかわる方となります。令和6年度の応援隊派遣では商店街が法人化していなくても対象となります。

STEP
札幌市商連(応援隊事務局)へ連絡しましょう!

「応援隊」につきましては札幌市商店街振興組合連合会が運営しております。電話・FAX・メールなどどのような方法でも結構ですので、まずは「応援隊使いたい」「応援隊ってどうやって使うの?」など相談だけでもOKです!

札幌市商店街振興組合連合会
札幌市中央区南3条西3丁目11番地 N・MESSEビル7階
011-261-9586

STEP
理事長が顔合わせシート提出

「応援隊」事務局(派遣委託業者)が商店街の理事長の方へ連絡をしてヒアリングを行い、『顔合せ要請シート(様式2)』を作成します。
その用紙をメールやFAXで送信して、どの応援隊がいいかのマッチングの依頼を行います。すでに希望する応援隊が決まっている場合はあらかじめ伝えておきます。

STEP
応援隊との顔合わせ

(※初回のみ)①「市商連」職員「応援隊マッチング事務局」相談員③応援隊④商店街理事長等対面方式で顔合わせという名の打ち合わせを行います。その中で、以下をすり合わせいたします。

  • 1.どのようなことを依頼したいか
  • 2.そのゴールをどこにするか
  • 3.期間はいつからいつまでにするか
  • 4.派遣回数はおおよそどのくらいになるか

「応援隊」は基本派遣されて作業をした訪問回数になるため、「持ち帰り作業」ができない場合があります。その辺も応援隊へ遠慮なく「どこからどこまで対応が可能か?」を聞いてみましょう!

STEP
応援隊が応援計画作成

「応援隊」は初回顔合わせでまとめた内容をもとに応援計画(日程スケジュール等)を作成して「応援隊マッチング事務局」へ提出、商店街理事長へも共有します。

STEP
派遣の開始

「応援隊」はスケジュールに基づいて商店街事務局または、それに準ずるイベント会場・店舗等へ行き、定められたミッションを遂行します。応援隊は派遣第1回目から1回ごとに『応援隊派遣事業日報(様式4)』を作成し、商店街の承認を得たうえで市商連(マッチング事務局)へ提出します。

派遣計画の変更や中止などがある場合は、別途、相談員へ連絡の上、『応援隊派遣事業実施計画変更申請書(様式5)』『応援隊派遣事業実施計画中止申請書(様式6)』市商連(マッチング事務局)へ提出します。市商連によって内容が適切と判断した場合、これを受理します。

STEP
商店街による支払は不要

「応援隊」は月ごとに市商連へ請求を行うため、商店街で費用負担することはございません。

応援隊は(様式4)および(様式7)を活動のあった毎月月末締めで市商連(マッチング事務局)へ送付します。

STEP
派遣の終了

すべての応援隊派遣業務が終了した後、「商店街(理事長)」「応援隊」は、『応援隊派遣事業報告書(様式8)』を作成し、最終日までの日報(様式4)とともに市商連(マッチング事務局)へ提出します。

商店街ご担当者は『応援隊派遣事業アンケート』を記入し、市商連へ提出して終了となります。

5.よくある「応援隊を使わない」理由とその誤解

応援隊事業はまだまだ浸透しておらず、これからもっとお役に立ちたいという札幌市や市商連の意向もあります。その中で「うちはまだ今はいいよ」「めんどくさいかな~」など応援隊を使わない理由は実際以下の不安が足踏みしていることがあります。

よくある理由現場での声実際のところ
1. 外部の人が事務局に入ってきてほしくない「事務局のやり方に口出しされたくない」応援隊は“命令”する立場ではなく、相談されたことに伴走する中間支援です。指導ではなく応援・お手伝い。
2. 応援隊と理事長で会える場所がない「事務局不在なので呼べない」応援隊は遠隔対応可(Zoomなど)。実際にLINEやオンライン対応で完了する実施回事例もあります。
3. 他のITコーディネーターと競合するのでは?「すでに出入りしてる人がいるから」応援隊は商連の中で連携・調整しながら入る立場であり、既存業者との重複・対立を避ける方針です。
4. 会員名簿が勝手に使われそうで怖い「名簿が営業に使われるのでは?」応援隊は札幌市の公式事業の中で動いており、個人営業や営業転用は禁止。守秘義務を徹底しています。